前十字靭帯(以下ACL)とは、膝の靭帯の1つで大腿骨よりも脛骨が前に行かないように、制御してくれている靭帯です。
ACLを損傷するときは、つま先が外側を向いて膝が内側へ向く、Knee-in toe-outの姿勢の時が多く、Knee-in toe-outにならないように日頃から気をつけておくことが大切です。
ACLが損傷した場合、膝の不安定感が著明に出るのですが、痛みで筋肉が硬直してしまった場合、不安定感が出にくく見逃してしまうことがあるので、アイシングをしたりして時間を置いてから徒手検査を行うこともあります。
断裂の場合は手術になることが多く、ACL単独損傷の場合はおおよそ半年ほどで競技復帰になります。が、ACL以外にも内側側副靭帯や内側半月板も一緒に損傷(不幸の三兆)していた場合、半年での競技復帰が難しくなります。
断裂ではなくある程度の損傷の場合は保存療法が可能になります。しかし、リハビリが必須になってくるので、復帰までに3か月以上かかることもあります。